- 令和7年第149回(9月)定例会
- 9月19日
- 本会議 一般質問
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◎一問一答
1 藻場造成とウニの陸上養殖について
ウニ殻活用を起点とする資源・経済の循環推進事業循環型藻場造成「積丹方式」によるウニ増殖サイクルとブルーカーボン創出プロジェクトとする漁業系廃棄物資源利活用推進事業について、本年7月に積丹町を視察しました。ウニのむき身生産で廃棄される殻は年間100tにもなり、ウニの殻に含まれる栄養分(窒素・リン)が海藻(コンブ)の肥料に使えるのではないかとし、ウニ殻と天然ゴムを混ぜ合わせて、肥料を造り、海藻のない海域での養殖で、その効果を確認しているとのことでした。また、その肥料をロープに練り込み、コンブの種苗を植え付けて育てたコンブを、実入りのないウニに食べさせ、ウニを育てるシステムを構築させ、このプロジェクトをブルークレジット申請することでの経剤効果ももたらしています。もちろんウニの陸上養殖も考えているとのことでしたが、初期投資の規模が大きく計画段階とのことであり、水産庁の海業立ち上げ支援事業を、道・町・漁港・漁業者・地域産業が一体となって組織づくりがなされていることを実感しました。そこで以下の点について伺います
(1)このような循環型再生産システムを有効な手立てとして活用し、磯焼け問題と向き合うべきと考えますが市の考えを伺います
(2)ウニの最盛期である6・7・8月にかけてばかりでなく、ウニの安定した供給のために陸上養殖に踏み切り、地域の産業として活かしていくべきと考える漁業者への支援策について、市の考えを伺います
2 防犯カメラの設置について
最近、船外機の盗難が各漁港で発生しており、各地区では防犯体制について神経を尖らせていることと思います。そこで、以下の点について伺います
(1)令和7年度の地区防犯協会からの市に対する補助金の要望状況とその後の進歩状況について伺います
(2)本市において漁港の防犯に関するカメラ設置の補助金はないのか伺います
3 大島みどりのふれあい広場の施設について
老朽化した大島みどりのふれあい広場のトイレについては同僚議員が何度も質問していますが、和式から洋式への改善を含め、新築・改修での観点から以下の点について伺います
(1)今後どのような手順で進めていくのか市の考えを伺います
(2)グラウンドの場外部分を散歩・リハビリコースとして利用している方も多く、階段に手摺りがないので不安だという声を聞きます。利用する方の安全のためにも手摺を設置することができないか伺います |
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- 令和6年第143回(12月)定例会
- 12月17日
- 本会議 一般質問
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◎一問一答
1 地域公共交通機関の役割
高齢化と人口減少にともない、先月大島では唯一のタクシー会社が廃業いたしました。路線バスの宮交バスは、1時間に1便程度走っていますがお客様の利用はまばらな状況です。高齢化の進む大島地区だからこそ、なくてはならない生活の足であるはずの交通機関が上手く機能せず交通弱者が増えているのです。
交通弱者への支援策が求められており、運転免許を返納する高齢者や安全運転に不安を抱える高齢者が増加する中、地域にスーパー、コンビニエンスストア、専門病院などが存在しない場合、買い物難民や医療難民の増加が懸念されています。
また、地域経済の衰退は、橋が架かって便利になった分、小規模商店が閉鎖に追い込まれることになったことや、車での移動が便利になった分、滞在型旅行者が減少し、民宿等への宿泊者が減少したこと、マイカーの普及による手軽さ、利便性が優先されて、バスの利用者数の伸び悩み傾向となっています。
さらに、島内の集落が点在しているために起こる不便性として、路線バスの減便、停留所、路線等利用しづらい現状、利便性が悪く、料金が高いため、乗降者数が伸び悩むこととなっています。
このことを踏まえ、以下について伺います
(1)市として停留所から集落等を結ぶ地域公共交通についてどのように取り組んで行こうと考えているのか伺います
(2)唐桑での地域患者輸送バス「きぼう」との一本化されたデマンド交通の状況を伺います
(3)国土交通省における地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)によるAI搭載のスマートモビリティー運行事業への考えはないか伺います
2 海中・陸上養殖の可能性について
地球温暖化や海水温の上昇、海流の変化も重なり、漁業資源水産物への影響は多大なものとなっています。漁獲物は、今までにない南方の魚種が漁獲されるようになってきています。
先の市議会9月定例会の一般質問において同僚議員より三倍体マガキについて質問されていました。今、大手企業はこぞって養殖事業へ参入してきています。
天然物だけに頼らない漁業とするために、養殖事業への試みも必要不可欠と言えます。
これからの水産業の進み方に注意が必要であると思われますので、以下について伺います
(1)現在のカキの生育状況と三倍体マガキの試験養殖の可能性について伺います
(2)小泉地区における銀ザケ、トラウトサーモン養殖事業の進捗状況について伺います
(3)東京海洋大学大泉ステーションにおけるニジマスがサケの卵を産む能力や福島県葛尾村におけるバナメイエビの陸上養殖など、先進的な取組があるが、市として新たな養殖事業に関する取り組みや連携、計画があるか伺います |
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- 令和6年第139回(6月)定例会
- 6月26日
- 本会議 一般質問
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◎一問一答
1 移住・定住支援について
(1)気仙沼市第2次総合計画策定にあたって令和2年2月に実施した「気仙沼市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に関する事業所アンケートにおいて、設問「人口減少の克服、活力ある地域社会実現のため、重要な施策」の回答として「移住者への受け入れ促進」が第5位に上がっています。今年、2月定例会において、同僚議員から宮崎県都城市における移住・定住への取組について質問がありました。2022年度ふるさと納税で全国最多の寄附を集めた都城市への移住が急増しており、2023年1月には1833人と想定を上回る人口流入であるとのことでした。都城市の手厚い支援から気仙沼市の移住・定住支援を考える上で、就労の場の提供、住居の提供、出産・子育て支援の観点から以下の質問をします
①本市における現在の移住・定住者の状況と問合せについて伺います
②本市にすでに移住・定住している方や移住・定住を希望する方々がどのような問題に直面しているのか、そこから見えてきた課題を伺います
③移住・定住者に住みよいところと感じてもらえるよう、今後の進め方について本市の考え方を伺います
2 藻場再生と沿岸ごみ処理について
(1)三陸の沿岸をはじめ、日本のほぼ全域に広がる海の砂漠化。海に生きる人々にとって、それは、死活問題であると同時に、地球温暖化による海水温の上昇は、海洋生態系にとっても深刻な事態だと考えています。SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」を達成するためにも、今こそすべての人が一丸となって、この状況に真摯に向き合い、どんな小さなことでもいいから、なんらかの対策を講じなくてはならない時に来ていると思います
①海の磯焼け対策における藻場造成について
令和5年9月定例会の一般質問において、同僚議員から令和2年8月策定の宮城県藻場ビジョンについての質問があり、当局からは「海藻の着床基盤となるブロックを設置する計画ですが、事業実施は令和6年度以降に延期されます。県にて再度藻場調査及び漁業者へのヒアリングが実施されています」と答弁がありました。その進捗状況を伺います。また、「海中林造成事業の実施もしています。アワビ、ウニなどの餌料であるコンブ130枚、ワカメ11枚の移植もしています」との報告でしたが、その後の状況についても伺います
②沿岸ごみの処理について
先日、駒形漁港に溜まったごみの相談を受け、現場を見てきました。海から引き揚げられたごみは流木であったり、ペットボトルや空き缶、海藻、タイヤ、日常の生活ごみと様々で、その中でも一番多いのが漁具であり、ロープや網、発泡、かごの他、浮き球や養殖に使う海洋プラスチックごみも多くありました。漁業者の皆さんがごみの分別をするということで、その旨を本市水産課に相談したところ、回収してくれることになりました。
そもそも、ごみは捨てないのが一番なのですが、どうしても発生してしまいます。陸や川から流れてくるもの、漁港や沿岸に打ち上げられるものも多く、さまざまな団体が清掃活動をしていますが、追いついていない状況です。打ち上げられる場所やごみの種類により対応する部署が異なりますので、そのことを漁業者や地域の方々と共有した上で、地域全体で協力して海岸保全に取り組むことが大切だと考えますが、いかがですか。また、漂着ごみは子どもたちへの学習としても良い材料かと思いますので、ごみ問題の学習に活用できるか市の考えを伺います |
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